ゼーガペイン [SF・アニメ]
2011/11/24(木)
今頃になって、やっと「ゼーガペイン」をアクトビラで全編視聴し終わりました。さわやかな感動に包まれています。
始めの頃の話を見て、「『MATRIX』の真似かな?」と思った時期もありましたが、「ゼーガペイン」の方がSF設定、人間模様、根底にある哲学が素晴らしいです。
悪役のナーガ、あるいはナーガの思想は、人間性を無視した悪しき理想主義・完璧主義で、それに立ち向かうソゴル・キョウの単純明快な人間性が見ていて爽快です(ナーガに対して、現実主義・実存主義でしょうか?)。
悪役だけが、このストーリーで、負の存在ではありません。サーバーの中で現実とは違う生活を繰り返し、何も疑問を抱かない減退化した人々を、僕は、TV付けやゲーム付けになって、現実の問題に向き合おうとしない現代人(あるいは、一部のオタク)を象徴していると勝手に思っています。
そのおかしな世界に気が付き、現実の世界へ人間を戻そうとした英雄がセレブラント。最終回のラストでそれを成し遂げ、さわやかな青空とともに物語は終わります。
ラストシーンでのカミナギ・リョウコの台詞「世界は光でいっぱいだよ!」は、実は視聴者達に投げかけられた言葉でもあると思います。
こんな素晴らしいアニメのブルーレイBOXを限定でなく、是非一般発売して欲しいものです。
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