SSブログ

「仮面」 [詩]

2008/07/08(火)

   「仮面」

僕は見知らぬ男達に囲まれていた。
こいつらに正体をばれないように、
じっと心を沈め、言葉と表情を選んだ。

やがて、見方らしき人物が輪に加わり、
僕の正体に薄々気づいたようだ。

しばらくすると、さらに知人が加わったが、
こいつは敵だ。
しかも、僕が正体を隠している事になど、
まるで気づかない。

みんなが部屋から居なくなると、
僕は要りもしないのにくれた物を、
山程捨てた。

体にまとわり付いた不快感は、
捨てることが難しかった。

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。